忙しさと昼夜逆転の日々。
私は以前航空会社で働いていました。
忙しく昼夜逆転状態で働いていた時は、時間の無さから炭水化物中心の食生活を続けていました。
時間がなくてもささっと丼物や麺類がお店で食べれてしまいまうので、私は外食やコンビニでパンや麺類を買ってはお腹に詰め込むだけの生活を続けていました。
しかしそのうち疲労が溜まりやすく、身体を崩しがちになり、イライラが続くようになり、忙しさのあまりそれが異常であるという事にすら気が付きませんでした。
日本は安くて美味しい食べ物が豊富だけど、栄養バランスは偏りがち。
その後体調不良が慢性化した私は限界を感じて航空会社を退職し、仕事を変えてフランスに7年間暮らしました。
フランス人の食生活は日本と違い、「丁寧に食べる」ことをとても大切にしていることに驚きました。
私の周りのフランス人達は5分でかきこむように食べたり、「おにぎりだけ」などの偏った食事はしません。
たとえばお昼は前菜にサラダ、メインに肉、パンは少しだけ。忙しい時は野菜スープだけなど。
ごく自然に栄養バランスを考えた食事をしていて、「ながら食い」「書き込み食い」などしているところを見たことがありません。
日本は美味しくて安いものに溢れた便利な国だからこそ油断して栄養バランスが偏りがちになってしまっていたのだと思いました。
「でも忙しくて時間が無い中で栄養面を考えながら食事するのって難しい・・・」
「さらに40代になって太りやすくなったためダイエットも意識して食事内容を考えなきゃ・・・」
手抜きのつもりでごはんの代わりにオートミールを。
そこで「せめてご飯をオートミールに置き換えてみたらどうかな」と考えました。「オートミールは良い」とよく耳にしていたし、ご飯のような食感でお腹の満足感はあるかも。
面倒くさがりな私は、ただご飯をオートミールに置き換えただけで他には特に食事を変えることもなく1ヶ月ほど経った時に気が付きました。
、、体重が2キロ減ってる。
オートミールは炭水化物なので、痩せられるとは思っていなかった私はこれには驚きました。
そういえばこの1ヶ月すこぶる腸の調子が良いし、なんだか肌も綺麗になった気がする。
イライラも劇的になくなってきた。
それからオートミールの栄養価を調べてみたら、食物繊維はお米の約18倍、ミネラル系栄養価が豊富で、快腸になったのも気分が安定してきたことも納得。
ご飯をなるべくオートミールに置き換えた食事を続けようと決めたのです。
しかし、オートミールを使ったレシピは当時、ヨーグルトに混ぜたりリゾット風に柔らかくするぐらいしか思いつかず、正直味が単一で飽き飽きしていました。
「日本食派の私にはやっぱりアメリカ発のオートミール食はキツいのかも」 とも思いました。
そんな中オートミールを使った食品を10年以上プロデュースしてきた中野良子さんとの嘘のような絶妙なタイミングでご縁があり、
「オートミールを日本人にも美味しく食べられて、すぐに調理できる即席食があったらいいのに!」という思いで商品開発が始まりました。
オートミール食といっても油や調味料たっぷり使ったのでは健康食とは言えない。
出来る限り調味料は少なく、だしや素材の味を活かして身体に負担がかからない食品を目指したい。
オートミールは独特の苦味やえぐみがあり、 それを消すためにどうしても強い味付けになりがち。
優しい味ながらしっかり満足感を感じる美味しさに仕上げるにはだしや素材の旨味を感じられる味付けのバランスか難しく、何度も何度も試行錯誤を重ねました。
中野良子さんの豊富な経験と努力でようやく完成した「日本人好みの味のオートミール」
日本人にとって慣れ親しんだご飯を断つのはやはり辛いものです。
「これならご飯の代わりに続けられる」と思っていただけたらと思って「オートミールごはん」とネーミングしました。
豊富な栄養価で、スーパーフードと言われている食材で、ご飯の代わりにもなれるすぐれもののオートミール生活をストレスなく続けていけるお手伝いができますように。