炭水化物であるオートミールをダイエットに取り入れた方が良いワケとは。 ダイエット中は炭水化物を避けて糖質制限をする人が多いですが、オートミールはダイエット中にこそ取り入れたい食品です。オートミールがダイエットにおすすめな理由を解説します。
ダイエットをしている方のなかには、太りやすくなると言われている糖質を含む炭水化物を避けている方もいるのではないでしょうか。 しかし、ダイエット中はどうしてもお腹は空いてしまうものです。 近年、低カロリーだと注目されているオートミールも炭水化物ですが、ダイエットに取り入れるのに最適な食品と言われています。 今回はオートミールがどうしてダイエットにおすすめなのか、その理由を詳しく解説します。 栄養バランスに優れ、リバウンドを防いでくれるオートミールを取り入れて、ダイエットを成功させましょう。
オートミールってなに?
オートミールは、小麦やとうもろこしなどと同じ穀物類の一種であるオーツ麦を調理しやすいように加工した食品のことを指しています。 オーツ麦は、アメリカを中心とした欧米ではかなり馴染み深い食品です。 オートミールにはオートグローツ、スティールカットオーツ、ロールドオーツ、クイックオーツの4種類があります。 どれもオーツ麦を原料としていますが、加工方法が異なるのが特徴です。 日本でオートミールとして販売されているものは、オーツ麦の籾殻を取り除いたものを、平らに加工したロールドオーツです。
炭水化物でもオートミールがダイエットにおすすめな理由
ダイエットをしている方や体質改善を目指している方は、徹底した糖質制限をしている方も多いです。 それなのにどうして炭水化物のオートミールは、ダイエットにおすすめなのでしょうか。 ここでは、その理由を解説します。
痩せる食物繊維を含んでいる
オートミールは栄養バランスに優れている食品ですが、なかでも痩せる食物繊維と呼ばれるβ-グルカン食物繊維を含んでいるのが特徴です。 水に溶けるβ-グルカン食物繊維を含んだ食品を摂取すると、腸内をゆっくりと進みながら不要なものを吸収し、最後に便として排出してくれます。 また、オートミールが含んでいる食物繊維は、β-グルカン食物繊維だけではありません。 オートミールはさまざまな食物繊維を含んでいて、その量は100gあたり9.4gです。 この食物繊維含有量は白米の約9倍、玄米の約3倍と言われています。 食物繊維が含まれていて便秘改善に効果的なオートミールは、体の中から体質改善できるダイエットができるのです。食物繊維比率のバランスがパーフェクト
便秘の改善や腸内環境の改善には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を1:2の割合で摂取するといいと言われています。 オートミールは100gあたりに水溶性食物繊維を3.2g、不溶性食物繊維を6.2g含んでおり、二つの食物繊維の比率がベストバランスな食品です。 水溶性食物繊維は水に溶けますが、不溶性食物繊維は水に溶けません。 食物繊維はダイエットや体質改善に必須の栄養素ですが、水溶性食物繊維だけに偏ると軟便になりますし、不溶性食物繊維だけに偏ると便秘の原因になってしまいます。
タンパク質や鉄分も多く含んでいる
食事制限を取り入れたダイエットは、どうしても栄養バランスが乱れてしまうことがあります。 しかしオートミールは食物繊維以外にも、タンパク質や鉄分などのミネラルを多く含んでいるのが特徴です。 100gあたりのタンパク質量は白米が6.1g、玄米が6.8gなのに対し、オートミールは13.7gも含んでいます。 筋トレは効率的にダイエットをするためには欠かせませんが、タンパク質を摂取することで効率的に筋肉量を増やせますので、基礎代謝がアップし、太りにくくリバウンドしづらい体づくりができます。 また、オートミール100gあたりには、4mgの鉄分が含まれています。 1日の鉄分摂取量は、成人男性で10mg、成人女性で18mgが望ましいと言われていますが、日本人は鉄分が不足している人が多いです。 しかし毎食の主食をオートミールに変えるだけで、1日の鉄分摂取量の1/3が摂取できます。 他にも、抗うつ作用のあるマグネシウムなど、その他のミネラルも豊富に含んでおり、ダイエット中に不足しがちな栄養を補うにはおすすめの食品です。
血糖値の急激な上昇を抑える
食後の血糖値の上昇を表すGI値というものがあり、数値が低ければ低いほど血糖値の急激な上昇が抑えられます。 血糖値が急激に上昇すると、脂肪の素となり、脂肪の分解を抑制するインシュリンというホルモンが分泌されるため、太りやすくなってしまうのです。 代表的な主食である白米のGI値は88、食パンは92ですが、オートミールは55と、炭水化物のなかでもかなり低めです。 そのため、炭水化物であっても脂肪になりづらく、太りにくい体づくりができます。 GI値を意識した食事は、更年期からリスクが高まると言われている糖尿病予防にも効果的です。